「実家の整理をしていたら高級そうな大島紬が出てきた。でも、『証紙(しょうし)』が見当たらない…」
「証明書がないと、偽物扱いされて買取を断られてしまうの?」
そんな不安をお持ちではないでしょうか。
結論からお伝えすると、証紙がない着物でも買取は可能です。
ただし、証紙がある場合に比べて査定額に影響が出ることは避けられません。
この記事では、証紙がない場合のリアルな査定額への影響や、証明書がない状態でも1円でも高く売るための具体的な戦略について解説します。
「証紙がないから捨てようかな」と諦める前に、必ずチェックしてください。
その着物、プロの目ならしっかり価値がつきます。
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着物の買取において、なぜこれほど「証紙」が重要視されるのでしょうか。
証紙とは、その着物の「産地」「織元」「素材」「伝統工芸品であること」を証明する登録商標です。
宝石で言えば「鑑定書」のようなものです。
特に、以下の3点において証紙は強力な武器になります。
しかし、昔に仕立てた着物の場合、証紙を捨ててしまったり、紛失してしまったりすることは珍しくありません。
読者の皆さんが一番気になるのは「いくら下がるのか」という点でしょう。
着物の種類や元の価値にもよりますが、一般的な目安としては以下の通りです。
例えば、証紙があれば10万円の値がつくような最高級の「結城紬(ゆうきつむぎ)」や「大島紬」であっても、証紙がないだけで数万円、あるいはそれ以下になってしまうケースがあります。
これは、「モノは良くても、本物と断定する証拠がないため、業者側も高値で買い取るリスクが取れない」からです。
「じゃあ、証紙がない高級着物は売れないの?」というと、決してそうではありません。
着物買取の専門店には、経験豊富なプロの査定員がいます。
彼らは証紙という「紙」だけでなく、以下のようなポイントを見て着物そのものの価値を判断します。
そのため、証紙がなくても「これは間違いなく本場大島紬だ」「加賀友禅の特徴が出ている」と判断されれば、しっかりとした値段がつきます。
逆に、知識のないリサイクルショップに持ち込むと、素材だけで判断され「1kg 100円」となってしまうので注意が必要です。
証紙という強力な武器がない状態で高価買取を狙うには、以下の4つの戦略が有効です。
証紙がない場合こそ、目利きのプロがいる専門店を選んでください。
マニュアル通りの査定しかできない総合リサイクルショップでは、「証紙なし=ノーブランド扱い」にされてしまいます。
着物の真贋(しんがん)を見極められる業者に依頼するのが鉄則です。
証紙がない着物の査定額は、査定員の経験値によって大きくブレます。
このように評価が分かれるため、必ず2〜3社の査定を受け、一番高いところに売りましょう。
作家物の着物の場合、証紙がなくても、着物の下前(襟先や衽)に「落款」と呼ばれる刻印やサインがあれば、それが本物の証明になります。
証紙をなくしていても、落款があれば高額査定の可能性は十分にあります。
証紙があっても、カビだらけの着物は値がつきません。
逆に証紙がなくても、シミや汚れがなく、保存状態が良い着物は再販しやすいため歓迎されます。
査定前には陰干しをしてニオイを取り、たとう紙を綺麗にしておくなど、少しでも印象を良くしておきましょう。
もし以下の着物をお持ちで、証紙が見当たらない場合は、家の中をもう一度探してみる価値があります。
これらは証紙の有無で価格が大きく変わる代表的な着物です。
これらが見つからなくても買取は可能ですが、「もしかしたらタンスの引き出しの奥に挟まっているかも?」と探してみることを強くおすすめします。
今回のポイントをまとめます。
証紙がないからといって、ゴミとして処分してしまうのが一番もったいないことです。 その着物は、現代ではもう作れない貴重な技術で作られたものかもしれません。
まずは、証紙なしでも丁寧に査定してくれる専門店の無料出張査定などを利用して、「今の価値」を確かめてみてはいかがでしょうか。
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【プロフィール】

サイト管理人の西野と申します。親が着物の処分に困ってるということで代わりに調べまして。その時にいろいろ分かったことなんかをまとめてます。
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